共通認識と実態のズレ、について。
ペースメーカーとスマホ。電車内のマナーの話。
http://anond.hatelabo.jp/20140722124917突然くぐもった男の人の大きな声で
「ペースメーカーが入っています!携帯を使わないでください!」
と聞こえ、驚いた僕は本を落としてしまった。
顔を上げると、初老の男の人が胸を押さえてハァハァと息を切らしながら、
向かいの席に座っていた青年にスマホの使用を止める様に訴えていた。
周囲の人も「え?なになに?」と顔を見合わせ、
言われたであろう青年はバツが悪そうに携帯(スマホ)をしまった。
次の駅に着く。乗り込んできた人の内、数人はスマホをいじっている。
当たり前だ。今の日本でスマホをいじっている乗客がいない電車なんてありえない。
するとまたその男性は、
「携帯を使わないでください!以前倒れたことがあります!」と、
なにやら証明書のようなカードをホラ、ホラと言わんばかりに周囲に見せていた。
僕はなんだかなぁ。と居たたまれない気持ちで、特に携帯を使っていないにも関わらず、
その席を離れた。それ以上そこにいたくなかったから。
2G回線の時代ではペースメーカーに影響はあったものの、人死にがでるほどまでの深刻な影響でもなかった上に、3G回線になってからはもはやペースメーカーに影響はない、というのが話の前提であり、そしてそれに未だに惑わされてしまう高齢者や結果的に事実を知らない人々を無意味に量産してしまう「常識」をどうするべきか、というのが話の趣旨であった。
総務省|平成24年度電波の医療機器等への影響に関する調査結果及び当該結果に基づく「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」の改訂
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02kiban16_03000187.html